所長ご挨拶

所長ご挨拶

 企業を取り巻く事業環境は、IoTをはじめ通信インフラが大きく変革を遂げたこと、またダイバーシティが重要な位置づけとなっている昨今においては、これまでとは大きく異なる状況になっております。

 クロスボーダーの事業展開をしている企業においては、より一層の「国際化」というキーワードに基づいた経営環境の整備、グローバル化への対応が不可欠な時代となってきました。

 また多様化するストラクチャーでのクロスボーダービジネスの展開が進むことにより、BEPS(Base Erosion of Profit Shifting 税源移譲と利益移転)、TP(Transfer Pricing 移転価格税制)、グローバルミニマム課税といったキーワードに象徴される国際税務問題はグローバル企業として、その規模にかかわらず対応が不可欠なコーポレートガバナンスの一つとなっております。

 これからの事業活動においては、クロスボーダービジネスに対するIFRSをはじめとした会計制度、各国税制が複雑化する中でこれらの領域に精通した会計士、税理士等の専門家、さらに企業における担当部署での人材においては、より一層の高い専門性、最新情報を持ち続けることが求められており、このような人材が増えることがこれからの企業の成長を支えるものであると考えております。

 これらの状況を鑑み、フェニックス国際税務研究所は、インバウンド、アウトバウンドの両側面において、フェニックスグループの海外拠点のネットワークを最大限に活用し、日本をはじめ現地法令のアップデート、ダイーバーシティを念頭にした現地マネジメントの考え方等、日系企業がより積極的な経営戦略を構築し、さらにこれらを支援する会計士、税理士等の専門家が高いスキルを持ち、プロアクティブな活動を行うことを目指し創設されました。

 上記目的の達成のため、フェニックス国際税務研究所ではクロスボーダーでの税務の取り扱い、いわゆる国際税務を中心とする以下の活動を行っております。

1.国際税務に関する研究調査

2.国際税務に関する研修等の実施

3.日本企業の国際化及び外国企業の日本への投資に関する助言・相談・支援

4.日本企業の国際化及び外国企業の日本への投資に必要な他の専門家との連携

5.日本企業の国際化及び外国企業の日本への投資に必要な専門家の企業等への紹介

当研究所の活動が日本のみならず、ボーダーレスなより良い社会の実現に寄与するものと信じております。

一般社団法人フェニックス国際税務研究所
理事長 上原 重典

PAGE TOP